介護予防とは

平成１８年度改正介護保険法が施行されたが、残念ながら行政の予測を大きく下回り各種の「介護予防」プログラムへの参加者は少なく、問題が山積みのようである。

「介護予防」とは、一体何なのか。生活が不活発になることによる心身の機能の低下を防ぐことを目的に、積極的に体を動かすことや外出を促したり、自立した心身の維持に努めることを言う。できるだけ早い時期から配慮しておくと、老後を健やかに過ごすことができる。

「老年症候群」というのは痴呆、せん妄、転倒、辱瘡、寝たきり、誤飲・誤嚥、医療性疾患など、老化が進行し身体や精神の機能が低下した高齢者に見られる症状だが、これをいかに防いでいくかが介護予防に求められていることである。

たとえば、筋力の低下には筋力トレーニングを実施する、寝たきりの要因となる高齢者の転倒防止のために、筋力アップやバランス練習などの運動を行う必要がある。それらの行動の効果をあげることが介護予防の実践といえる。

介護予防とは、要介護人口を減らし、食事、歯磨き、風呂、トイレ動作、排泄などの日常生活動作を高め、幸せな老後を過ごすことをめざすことであり、介護予防指導士はそのための手助けをする。